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Faculty of Agriculture

農学部

落合 雪野(食文化・地域文化研究室)

落合 雪野
教員氏名
落合 雪野(おちあい ゆきの) 教授
学位
博士(農学)
学歴
京都大・院・農学
専門分野
民族植物学、東南アジア研究
その他
編著書『ものとくらしの植物誌』『ラオス農山村地域研究』などを出版。平成25年度 松下幸之助花と万博記念奨励賞 受賞

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「食べもの」と「着るもの」をめぐる人と植物のかかわり

「人は植物をどのように利用してきたのか」をテーマに研究を進めています。その利用のあり方のひとつが「食べもの」です。世界各地の人びとは地域の生態系から食べられる植物を選び出し、また耕地で作物を栽培して、これを加工調理し、毎日の食を形づくってきました。そこには、地域の生態環境や歴史、社会のしくみ、そして食に関する価値観が反映されています。東南アジアや日本各地でフィールドワークをおこない、植物を食べものたらしめる在地の知恵や技術、さらにはその変容について記録し、地域の食文化の特性を生物多様性や文化多様性と関連づけながら分析しています。

もうひとつは、糸や布、染料など「着るもの」に関する植物利用です。最近では環境汚染や大量廃棄社会への批判から、アパレル産業や衣服消費のあり方が見直されています。また、きものなどの伝統工芸の現場では、植物由来の原材料や道具類を持続的に確保するための取り組みが広がっています。このような流れのもと、滋賀県草津地方特産の染料植物アオバナや、ラオス北部でローカルな布作りに用いられる繊維植物に着目して研究をおこない、農業が染織文化に果たす役割や植物素材の文化的価値の再評価に取り組んでいます。

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