農学部インターンシップ
~「食」や「農」に関わる実際の現場に触れ、専門教育と実社会とを架橋することをめざす~

農業の現場で生じている諸問題を理解し、これを解決していくためには、実験室や大学が管理する農地での実験・実習のみでなく、現場に積極的に関わることが重要です。 龍谷大学では、「農学部インターンシップA・B」を正課科目として配置し、「食」や「農」に関わる実際の現場に触れることにより、それらが直面する現実的な課題に気づくとともに自身のキャリアについて考える機会となることを目的としています。

学びのポイント

1.事前・事後学修による徹底したサポート

事前・事後学修により、インターンシップでの目標設定、ビジネスマナー、社会人基礎力の理解、プレゼン等を学びます。

2.多様な実習先のサポート

約40を超える企業・団体のご協力で「食」や「農」に関わる幅広く豊富なプログラムを用意

3.卒業要件に関わる単位認定

農学部インターンシップA・Bは農学部専攻科目として配置されており、卒業要件に関わる単位取得が可能です。「A」は2週間(2単位)、「B」は1週間(1単位)程度の派遣期間です。

実習のスケジュール(2016年度実績)

3月下旬インターンシップ説明会 
4月上旬申し込み・選考
4月下旬~5月上旬事前学習
6月~9月実習(プログラムについては、受入れ先により異なる)
9月下旬事後学習
10月上旬事後報告会

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主な実習先(2016年度実績)

2週間プログラム
雪印種苗株式会社(宮崎研究農場)/雪印種苗株式会社(千葉研究農場)/有限会社杉農園/株式会社メゾネット(じねんと市場・じねんと食堂)/NPO法人秀明自然農法ネットワーク/有限会社グリーンサポートこうか/対馬市役所 など

1週間プログラム
株式会社萩原農場生産研究所/株式会社パンドラファーム/株式会社クラブハリエ/和研薬株式会社/小澤農園株式会社/高橋酒造株式会社/一般財団法人愛の田園振興公社道の駅マーガレットステーション/甲賀農業組合/福井県農林水産部地域農業課/草野農場/本願寺寺院関係 など

実習生の声

実習先:雪印種苗株式会社(宮崎研究農場)

前田 絢香(植物生命科学科)

私は、7月4日~15日にかけて雪印種苗株式会社の宮崎農場に行ってきました。今回インターンシップに申し込んだのは、種苗会社とはどんなことをしているのかを知りたいと思ったことと、社会人はどんな風に仕事をして、どんなことが求められているのかを学びたかったからです。
主な実習内容は飼料用トウモロコシの収量調査や交配作業、緑肥の発芽試験で、職員の方と一緒に作業を行いました。

実習前の種苗会社のイメージは、研究室で顕微鏡を使って、遺伝子操作などをしているというものでしたが、実習が始まると、圃場で植物を品種ごとに育て、収量や品質等のデータから優秀な形質を持った品種を選抜し掛け合わすことをひたすら繰り返すという地道な仕事でした。また、一つの品種が商品として売られるまでに約7年かかることも知りました。

2週間の実習を通じて、社会人には何が必要とされていて自分には何が足りていないかを知ることが出来ました。その中でも特に、「自分で考える」ことが重要だと感じました。今後は、農業についての知識をもっと深めるためにも積極的に参加し、色々な分野に興味を持って勉強していきたい。


実習先:有限会社杉農園

前田 大輝 (資源生物科学科)

私は有限会社杉農園での2週間のインターンシップに参加し、農業に関わることはもちろん、その他の多くのことも学びました。

農業に関しては、農薬を使わない有機野菜を作ることに関わりました。第一に肉体労働で有り体力が必要な仕事であると、肌身で実感しました。特に夏場の時期は作物の除草(草むしり)が多く、毎日畑の除草作業を行いました。除草作業は基本的に朝に行いましたが、朝といえども夏場の日差しは強く、大変な作業でした。そうした草むしり、水入れ作業、収穫体験を通じて、農薬を使わない有機野菜を作ることの大変さを自分の体で学びました。

土日は、農園内にある農場レストラン(杉・五兵衛)の接客補助、調理補助を行いました。お盆中ということもあり、沢山の来場がありかなり忙しかったです。そんな忙しい中でも接客をする従業員の方々はその日の一押しメニューや、料理に使われている農園内で採れた作物の説明を各テーブルに丁寧に行っている姿が印象的でした。

農業は作るだけでなく、どのように市場に提供するか、または加工、流通させるか等もとても重要なことであるということを現場に出ることで体感することができました。


実習先:株式会社秋津野

井上奏子(食品栄養学科)

私はこのインターンシップを終えて、地域活性に強く関心を寄せるようになりました。

実際に体験したのは、秋津野地域の農家にて梅干しの干し作業や階級分け、みかんの摘果作業や、レストランの調理室において150食を越える料理を用意するなど農業の部分と、調理の部分を体験しました。

秋津野を知る内に、地域の活性化によりそこに住む人々の生活が豊かになり、次世代にも地域の魅力を残すことが尊いことだと感じるようになりました。実習先を知って思い浮かんだのは、近江商人の“三方良し”の精神です。売り手、買い手、そして社会に良い商売はこの滋賀の土地で地域を盛り上げる鍵になるのではないかと感じています。私は、将来管理栄養士をめざしていますが、地域に出来ることを見つけていきたい。そのために今は学生として多くのことを学び、人との繋がりを作っていきたいと感じました。


実習先:島根県大田市浄土寺

樋垣智章(食料農業システム学科)

私は島根県太田市大家周辺地域で営まれている農業や牧畜を体験しました。具体的な実習内容は、稲刈りや脱穀、牛舎の清掃、そば打ちなど非常に様々でした。

この地域の大きな問題の一つに、人手・担い手不足があります。実際に炎天下での稲刈りや30㎏もある米袋の運搬作業などを体験しましたが、過疎地域で農業を営むことの厳しさを目の当たりにしました。私がお世話になった農家の方は、自分の所有している水田はもちろん、他の農家の方の水田の稲刈り、脱穀を夜遅くまで手伝わないといけないという状態でした。

もちろん、ネガティブな面だけではなく、農業や地域の魅力などポジティブな側面も沢山感じました。農業につきまとう重労働を高齢者がこなしているが、お世話になった方々は皆さんとてもパワフルで、自分の仕事に誇りを持っていました。手間はかかるが、刈り取った稲を天日干しにして脱穀した食味の良いお米を戦略的に発送されたり、農業法人を立ち上げて、効率的に農業を営んでおられる方など老いを感じさせない力強さを感じました。

私は、こういった過疎地域の農業が持つポジティブな面に非常に魅力を感じ、大学の勉強とつながるところが多いと感じました。大学の学びが応用されているという印象です。今後は、お世話になった方々のような人々の役に立てるようにこの経験を活かしたいと思います。


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実習の様子

対馬市(長崎県)


東光坊(広島県)


浄土寺(島根県)


  • 萬福寺(山梨県)
  • 證大寺(滋賀県)
  • グリーンサポートこうか

秋津野ガルテン


じねんと市場


報告会・懇親会の様子


実習の集大成としての報告会。
実習先企業団体を招き、緊張しつつも自分たちの体験してきた学びや今後の目標について堂々と発表。

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