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Faculty of Agriculture

農学部

打本 弘祐(真宗学研究室)

打本 弘祐
教員氏名
打本 弘祐(うちもと こうゆう) 准教授
学位
文学修士、社会学博士
学歴
龍谷大学・院・文学、桃山学院大学・院・社会学
専門分野
仏教学(親鸞思想)、社会学
その他
浄土真宗本願寺派布教使、認定臨床宗教師、スピリチュアルケア師(指導)、滋賀県「死生懇話会」委員

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病院や施設で活動する宗教者の実像

私は“病院や高齢者施設で僧侶として働いてきた”という日本では珍しい経歴を持っていますが、多くの方に「えっ!そんな仕事があるの?」と驚かれます。実は欧米では僧侶は勿論、牧師などの宗教者が、病院・高齢者施設・刑務所・議会・軍隊、最近は世界的な食肉会社でも働いています。彼らはチャプレンと呼ばれ、布教を目的とせず、患者やその家族およびスタッフの「こころのケア」を担当しています。私の研究の一つは、米国における浄土真宗僧侶のチャプレンの歴史に光を当てることです。

もう一つは国内の病院で活動する宗教者の研究です。日本では1990年代後半からホスピス・緩和ケアを中心に、患者のQuality of Life向上のため、チーム医療の一員として宗教者の参加が求められています。東日本大震災以降、東北大学や龍谷大学などが臨床宗教師(日本版チャプレン)の養成を開始。認定を受けた宗教者が医療・福祉施設で活躍するようになりました。このような病院における宗教者の活動を調査した成果を『宗教者は病院で何をしているのか―非信者へのケアの諸相』(編著)として刊行しています。今後も、病院を中心に老病死に苦しむ患者とその家族、時にはスタッフや遺族も支える宗教者像を様々な角度から解明し、社会に発信していきたいと考えています。

  • ©慶徳会常清の里
    高齢者施設内で読経を行う僧侶
【可能な共同研究分野】
医療や高齢者施設における宗教者の役割、スタッフのケア

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