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Faculty of Agriculture

農学部

岩堀 英晶(応用線虫学研究室)

岩堀 英晶
教員氏名
岩堀 英晶(いわほり ひであき) 教授
学位
博士(農学)
学歴
京都大・院・農学
専門分野
植物保護科学、生物多様性・分類

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線虫とは? -農業との関わりと生き物としての面白さ-

農業において線虫は一般に悪者(有害線虫)として知られ、多くの作物を加害し、栄養分を横取りすることによって減収させたり枯らしたりするなど、様々な被害を及ぼします。私は土壌中の有害線虫、特に植物寄生性線虫による被害や加害様態、および防除法を中心に研究しています。どのような種類の線虫がどの作物を加害するのか、そしてその防除対策にはどんな方法があるのかを調査しています。近年はウリ科やナス科野菜の線虫抵抗性素材の探索、また、日本の植物防疫上注意すべき国内未発生有害線虫の簡易検出・同定技術法の研究、およびこれらのデータベースの構築を行っています。

一方で、線虫はきわめて多様で、地球上の様々な環境に適応して生きています。実は私たちにとても身近な生き物で、その多くは人間に害をもたらさない存在です。その形態や寄生や生残戦略、土壌環境における役わりについて学びます。また、人間にとって有用な線虫や、モデル生物としての線虫について学びます。線虫はとても小さい生き物ですが、そんな小さな体に神経や消化管や生殖腺、そしてはるか祖先から受け継がれてきたDNAが収められています。線虫の種類ごとにその生きざまは異なり、知れば知るほど興味が尽きません。小さな線虫の体には大きな不思議とロマンがいっぱい詰まっているのです。

  • 線虫(体長は0.4mmほど)
  • 線虫の被害を受けたニンジン
【可能な共同研究分野】
線虫抵抗性育種作物や線虫増殖抑制素材の選抜

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