- 教員氏名
- 矢野 真友美(やの まゆみ) 講師
- 学位
- 博士(栄養学)
- 学歴
- 徳島大・院・栄養学
- 専門分野
- 臨床栄養学
- その他
- 管理栄養士
管理栄養士は、医療の専門職として疾病の予防および治療に貢献することが期待されています。国内外の研究によれば、適切な栄養管理は、患者の栄養状態の改善、免疫機能の改善、合併症の予防、傷病の回復に寄与することが分かってきました。しかし、栄養管理に関する科学的な根拠は十分とは言えない状況です。そこで私は、以下のような研究を行っています。
1) 栄養評価の手法
適切な栄養管理を行うには、適切な栄養評価が必要なため、病院、診療所、在宅を問わず広く適応できる栄養評価法について調べています。これまでに、栄養不良の患者を対象とした研究において、簡単な体成分分析を用いた体液評価が電解質異常の評価として有用である可能性を明らかにしました。
2) 糖尿病・うつ病の予防と管理
糖尿病とうつ病は併存しやすく、その患者数は日本だけでなく世界的に増加しています。これらの疾患の予防および治療には栄養管理が重要です。これまでに、糖尿病予備群を対象とした研究において、食後血糖値の上昇を抑制する食事は抑うつ症状の改善に有用である可能性を明らかにしました。
今後、栄養管理に関して新しい視点から研究を進めるとともに、医療の専門職として貢献できる管理栄養士の養成に努めていきたいと考えています。