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Faculty of Agriculture

農学部

食の循環実習

「食の循環」から農をとらえ、
地球的課題の解決を図る

農作物の育成から生産・加工・消費まで、
「食の循環」を体験・学修し、各分野の専門性を高めていく。

人の「いのち」を育むために不可欠な「食」、それを支え、人びとの豊かな暮らしに貢献する「農」。農学部では、この2つの観点から、それぞれの役割や意義を体系的に結びつけた教育を行っています。4学科合同で実施する「食の循環実習」では、農作物の「生産(栽培・収穫)」から「加工」「流通」「消費」「再生」に至る一連のサイクルを「食の循環」としてとらえ、それぞれのプロセスを実体験。「食」や「農」に内在する喜びや感謝の気持ちを実感することは、専門科目を学ぶうえでの基盤となります。また、土や作物に触れる体験を通じて、食の循環の各プロセスに潜む問題や相互の関連性を発見し、人類と自然環境が調和し共存することができる「持続可能な社会」の実現をめざします。

加えて、2022年度より本実習の高度化を図り、低炭素社会を実現するデジタルマインド・スキルを持った地域に求められる「アグリDX人材」育成を行っています。

農学部「食の循環実習」ムービー

栽培

食の循環授業:栽培 食の循環授業:栽培
食の循環授業:栽培

水田センサーで測定した水位や水温データは無線経由でクラウドに蓄積され、スマートフォンのアプリで確認することができます。

食の循環授業:栽培

栽培では、先ず、1年生は春に泥田での手植えによる田植えを体験します。1年生の秋から始まる食の循環実習Iではダイコンやコムギの播種やソラマメ苗の定植を行います。2年生の春から始まる食の循環実習IIでは、ラッカセイやナス苗の定植を行います。

食の循環授業:栽培

ナス苗の定植では芽かきや茎の誘引などの栽培管理も体験します。実際の生産で使われている畑の畦のマルチや種子消毒、さらには、畑作りに使う小型耕耘機の操作も体験します。

収穫

食の循環授業:収穫
食の循環授業:収穫

収穫では、食の循環実習Iの初めに鎌を使った稲刈りを行い、刈り取ったイネは脱穀し、籾摺りと精米の過程を実際に見てもらいます。精米した白米は袋詰めにして家に持ち帰ったり、この実習で調理したりします。

食の循環授業:収穫

ラッカセイや大豆の収穫も行います。ラッカセイはその場で塩茹でにして試食します。食の循環実習IIでは、コムギとソラマメの収穫をします。コムギは脱穀して、この実習のうどん作りに使います。収穫では、いろいろな形質を調査して、単位面積当たりどのくらいの収量があるかを実感します。

食の循環授業:収穫

農場実習では、全員が同じ内容を学ぶ実習に加え、16の班に分かれて、異なる栽培作物の播種・移植・管理・収穫を行い、その成果を発表します。

加工

食の循環授業:加工
食の循環授業:加工

農場で栽培・収穫した作物を用いて、調理実習を行います。食の循環実習Iでは、新米を鍋で炊き上げ、おにぎりにします。ダシのとり方を学び、ニンジンやダイコンの入った味噌汁や、浅漬けを作ります。食の循環実習IIでは、コムギから、手打ちうどんを作ります。コシの出し方や、麺切り包丁の使い方に加えて、食品を安全かつ衛生的に調理・加工するためのノウハウを学びます。

食の循環授業:加工

調理実習に先立つ講義では、人類の農業史、食文化の中で、コメやコムギ、ダイズがどのような役割を果たしてきたのか、代表的な加工品や、栄養価、調理特性と共に学習します。また食品企業の第一線で、製品づくりに関与してきた講師を招き、魅力的な商品の企画、開発、生産に伴うエピソードを伺います。

流通

食の循環授業:流通
食の循環授業:流通

食の循環実習Iでは、食の循環を支える地域の経済・歴史・文化について学びます。キャンパスの位置する滋賀県の食と農の姿や、実習農場のある牧地区の農業・暮らしの歴史への理解を深めたうえで、全国から滋賀県に送られてくる青果物等の卸売市場流通について学びます。

食の循環授業:流通

食の循環実習IIでは、農業経営を中心とした食の循環の新たな展開について、現場の話題を提供します。学外研修や講義によって、農業の6次産業化やオルタナティブな流通の取り組みなど、食の循環に携わる現場の人々の営みについて学びます。

 

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