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Faculty of Agriculture

農学部

山口 道利(フードシステム学研究室)

山口 道利
教員氏名
山口 道利(やまぐち みちとし) 准教授
学位
博士(農学)
学歴
京都大・院・農学
専門分野
経営・経済農学、獣医経済疫学
その他
地域農林経済学会個別報告優秀賞(2010年)、同学会誌賞(2012年)、同学会賞(2015年)、日本農業経済学会ポスター賞(2013年)

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フードシステムの理解が新たな価値を生み出す

私の研究の出発点は、2004年に国内の養鶏場で発生した鳥インフルエンザでした。家畜疾病が広がる要因には、ウイルスや宿主、自然環境だけでなく、人の行動や、それをとりまく経済的環境も含まれます(新型コロナウイルスともよく似ていますね)。私は、鮮度や経済性を追求してきた鶏卵流通のあり方が、一方で疾病拡大にも大きな影響を与えていたのではないかと考え、スムーズな事故処理と付加価値の高い流通とを両立させるような取り組みの調査を続けてきました。そうした調査を進めるうえで痛感したのが、フードシステムを構成する各主体の行動論理を理解することの重要性です。

最近は、家畜疾病や食品リスクにとどまらず、フードシステムにおいて新たな価値を生み出そうとする各種の取り組み(未利用資源の利用やブランド化など)にも興味の幅を広げて研究・教育を進めています。消費者はその商品のどういうところに価値をおいているのか、それを提供しようとする側にはどんな論理があるのか、それを両立させるデザインはどのようなものかというのが私の関心です。私の研究が発展すれば、例えば食品リスクへの対応として何が社会的に取り組むべき課題で、何が企業みずから差別化の手段として取り組むべき部分であるかが明らかになると考えています。そしてそれらがうまく補完しあって、信頼されるフードシステムが形成されることが望ましいと私は考えています。

【可能な共同研究分野】
食品リスクの経済評価とそのマネジメント

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