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Faculty of Agriculture

農学部

上田 由喜子(健康行動科学研究室)

上田 由喜子
教員氏名
上田 由喜子(うえだ ゆきこ)教授
学位
栄養学
学歴
徳島大学・院・栄養学
専門分野
生活科学、健康・スポーツ科学
その他
管理栄養士

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錯覚とからくりによって健康になれるでしょうか?

おいしさを損なわない減塩食品

高血圧は脳卒中や心臓病につながりやすく、高血圧の予防や治療には減塩が必要です。ですが、ただ食塩の量を減らすだけの減塩では、おいしさの低減につながってしまいます。どのようにしたら、おいしさを損なわず減塩できるのでしょうか?この舌の上にある未来細胞は数十個の味細胞(細長い細胞)と基底細胞(味細胞の下にある細胞)から構成されています。なお、GABAは神経伝達物質であり、食塩→クロライドイオン→GABAの関与というスキームが成り立ちます。もし、食品成分によりGABAが合成されるなら味神経を刺激し塩味を強める(あるいは塩味のような錯覚を起こす)可能性が考えられています。料理に応用することでおいしい減塩食品が期待できます。

強制することなく健康的な行動へと促すからくり

人は必ずしも合理的な選択・行動を行うものではなく、直感的な判断や決定に基づいて行動すると考えられています。ナッジ(Nudge)とは、誘惑に耐えるあるいは選択の禁止ではなく、より良い判断や行動を促す仕掛け作りのことです。健康的な行動をそれとなく促し、無意識のうちに健康的な行動を選択できる環境を作ったり、意図的に健康的な行動を促すことも可能です。錯覚や仕掛けによる人の行動の研究は、暮らしているだけで健康になる環境づくりへと繋がるでしょう。

  • 塩味?塩味のような錯覚?
【可能な共同研究分野】
おいしさを保つ減塩食品の開発、行動変容を可能にする食環境、除脂肪体重改善プログラムの開発
食育の学習研究

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