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Faculty of Agriculture

農学部

健康行動科学研究室

食品栄養学科

健康行動科学研究室

ポピュレーションアプローチと持続可能性のある食環境づくり

高血圧は脳卒中や心臓病につながりやすく、高血圧の予防や治療には減塩が必要です。ですが、ただ食塩の量を減らすだけの減塩では、おいしさの低減につながってしまいます。どのようにしたら、おいしさを損なわず減塩できるのでしょうか?GABAは神経伝達物質であり、食品成分からGABAが合成されるなら味神経を刺激し塩味を強める(あるいは塩味のような錯覚を起こす)可能性が考えられています。研究室では香辛料に着目し、GABAとの関連について探求しています。

人は必ずしも合理的な選択・行動を行うものではなく、直感的な判断や決定に基づいて行動すると考えられています。それでは、直感的な判断や決定を規定する要因とは何か。行動経済学の分野で注目されているナッジ(Nudge)とは、誘惑に耐えるあるいは選択の禁止ではなく、より良い判断や行動を促す仕掛けです。この仕掛けによって人の行動は変容・維持されていくのか。錯覚や仕掛けによる人の行動の研究は、ポピュレーションアプローチへの貢献、そして持続可能性のある食環境づくりへと繋がるでしょう。

所属学生研究テーマ・分野(例)

  • 学級担任が主体となる社会科における食に関する指導の可能性
  • 高校生硬式野球部に対するトレーニング及び栄養サポートの影響
  • 香辛料の遊離アミノ酸への影響および塩味と嗜好との関連
  • 食品ロス削減を考える食教育プログラムの有効性

指導教員

上田 由喜子
指導教員名
上田 由喜子(うえだ ゆきこ)教授
専門分野
生活科学、健康・スポーツ科学
キーワード
栄養教育、行動経済学、行動変容、食環境、アスリート、GABA
主な担当講義
ライフステージ栄養学、栄養評価論、応用栄養学実習、臨地実習Ⅱ(公衆栄養学)
その他
管理栄養士
主要著書・論文
食品ロス削減に着目した食教育プログラムの有効性(栄養学雑誌,2023年)
Nutrition education programme changes food intake and baseball performance in high-school students(HEJ,2021年)
食べる速さとBMIに関するメタ分析(厚生の指標,2021年)
高校野球選手を対象に媒体の受け入れやすさに着目した食教育の実践と評価(日本食育学会誌,2019年)
天然由来成分のもつ塩味増強効果を活用した減塩食品開発へのアプローチ(機能性食品と薬理栄養,2017年)

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