- 教員氏名
- 谷口 祐一(たにぐち ひろかず)准教授
- 学位
- 博士(スポーツ科学)
- 学歴
- 早稲田大・院・スポーツ科学
- 専門分野
- 公衆栄養学
- その他
- 管理栄養士
体脂肪(体内に蓄積される脂肪分)は、蓄積する部位によって健康への影響が異なります。特に、内臓の周りに蓄積する内臓脂肪の増加と、肝臓の中に体脂肪が蓄積した脂肪肝は、糖尿病などの生活習慣病を引き起こすことが分かっています。これまでに私たちは、中高年の集団を対象として、内臓や肝臓の体脂肪蓄積を防ぐ食習慣を検証してきました。食習慣による疾病予防効果を解明していくことにより、健康的な食生活を送る重要性を伝えていきたいと考えています。
・メタボリックシンドロームを防ぐ食習慣の検証
内臓脂肪の蓄積をきっかけに高血圧・高血糖・脂質代謝異常が重なることで、生活習慣病の発症につながる状態をメタボリックシンドローム(通称:メタボ)といいます。私たちは健康診断の医療データ解析により、「野菜をよく食べる」食習慣を持つ中高年の男性で、メタボの発症リスクが抑えられることを明らかとしました。
・非肥満の脂肪肝を予防・改善する食習慣の検証
肥満が脂肪肝につながることが知られている一方で、肥満ではない人も脂肪肝を発症することが報告されています。これまでに私たちは、4,000人を超える中高年男女を対象とした追跡研究により、男性では「野菜をよく食べる」食習慣が、女性では「大豆製品をよく食べる」食習慣が、それぞれ脂肪肝のリスクを抑制することを明らかとしています。