- 教員氏名
- 村中 智明(むらなか ともあき)講師
- 学位
- 博士(理学)
- 学歴
- 京都大・院・理学
- 専門分野
- 植物分子・生理科学、生物多様性・分類、時間生物学
- その他
- 日本時間生物学会 第21回 学術奨励賞、種生物学会 第14回片岡奨励賞
植物は水と肥料があれば育つイメージがあるかもしれません。実は、植物の成長の裏では、環境変動に対して適切な応答をする「情報処理」が常に行われています。寒ければ凍結を防ぐ遺伝子を、暑ければタンパク質の変性を防ぐ遺伝子を働かせるわけです。さらに、植物は時計やカレンダーを細胞内にもち、昼夜や季節の変化に合わせて、巧みに遺伝子を制御することも分かってきました。
高度な情報処理にもとづく植物の生存戦略を理解するには、遺伝子の動きを調べるだけでなく、入力である環境変化や、出力である植物の形や色を把握することも必要です。そのため、生物学だけなく、環境計測・自動撮影などの工学や、画像処理・機械学習といった情報学によるアプローチも重要になります。
寒さに強い品種・弱い品種のように、植物の環境応答には多様性があります。多様性にはゲノムの違いが影響します。次世代シーケンサーを駆使して、ゲノム情報を比較したり、遺伝子の動きを網羅的に調べたりすることで、個性の成り立ちに迫ることができます。
このように植物の中と外の情報を統合して、野外の植物を見直すと新たな発見があります。一緒に「情報」に着目した生物学をはじめませんか。

