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Faculty of Agriculture

農学部

松村 篤(作物学研究室)

松村 篤
教員氏名
松村 篤(まつむら あつし)准教授
学位
博士(農学)
学歴
京都府立大・院・農学
専門分野
作物生産科学

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資源循環型作物生産

農耕地の物質循環機能を高めて作物の安定生産を実現する

食料や生産資材の流通が国際情勢によって大きく左右される中、わが国では肥料原料も考慮した食料自給率向上に貢献できる生産技術の確立が喫緊の課題となっています。また、温室効果ガス削減や資源枯渇を背景として農業分野においても化石資源依存からの脱却を図る技術開発が求められています。このような状況下において低投入型栽培に適応できる作物の改良と、作物を支える土壌生産力の向上の両側面から現在研究に取り組んでいます。

  1. ダイズの低リン応答機構の包括的解析:多様な遺伝資源を用いてダイズで想定される様々なリン獲得戦略から低リン耐性を評価することで各戦略の関連遺伝子の特定してダイズの低リン耐性を強化する研究です。
  2. 作物生産と環境保全の両立を目指した緑肥リレー混作効果の多面的分析:根粒菌との共生によって窒素固定できるマメ科緑肥作物を主作物と混作することで、従来の輪作では難しかった緑肥栽培期間の確保というボトルネックを解消し、化学肥料の投入量削減を図る研究です。
  3. バイオ炭利用による環境負荷低減効果:現在、低炭素社会の実現に向けて農業におけるバイオ炭の積極的な活用が推奨されています。水田転換畑でムギ類やダイズを安定的に生産するためには土壌を物理的に改善することが求められますがバイオ炭にはその効果があります。バイオ炭にはこれ以外にも作物の生産性向上に貢献できる様々な効果があります。現在はバイオ炭利用による施肥量削減効果や温室効果ガスの排出抑制効果について研究を進めています。
【可能な共同研究分野】
環境保全型農業、未利用資源の農業活用

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