- 教員氏名
- 楠 隆(くすのき たかし) 教授
- 学位
- 医学博士
- 学歴
- 京都大・院・医学
- 専門分野
- 小児科学、アレルギー、疫学・予防医学
- その他
- 医師(日本小児科学会専門医・指導医、日本アレルギー学会認定専門医・指導医)
日本小児アレルギー学会理事・代議員、日本小児保健協会代議員
日本アレルギー学会功労会員
今、日本では乳幼児から高齢者まで国民の2~3人に1人が何らかのアレルギー疾患を有しているとされ、大きな社会問題となっています。アレルギー疾患は新生児から乳児期早期にかけての湿疹、食物アレルギーに始まり、その後年齢とともに気管支喘息、アレルギー性鼻・結膜炎、花粉症などの症状が順に起こってくるとされており(いわゆるアレルギーマーチ)、その進展を食い止めるためには小児期早期からの予防的介入の必要性が強調されています。
アレルギー疾患の予防や適切な管理のためには、必要最小限の除去食指導や栄養管理、アレルギー予防のための食事指導など食習慣への介入が重要です。また、アレルギー児の日常生活をトータルに管理するためには、医師、看護師、管理栄養士、薬剤師など多職種によるチーム医療が重要です。そのためには、健全な食生活をサポートする管理栄養士の育成が重要です。本研究室では、特に私の専門であるアレルギー疾患に対して「食と栄養」を通じて適切な管理や予防を目指した研究と人材の養成に努めていきたいと考えています。また、大規模な一般小児集団を対象とした横断的、縦断的な疫学研究を通じて、アレルギーだけではなく様々な生活習慣病の予防戦略を構築し、次世代を担う子どもたちの健全な発育・発達に貢献したいと考えています。