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Faculty of Agriculture

農学部

小児保健栄養学研究室

食品栄養学科

最近発表された当研究室からの実績をご紹介します。

公益財団法人ニッポンハム食の未来財団による2024年度研究助成事業に採択されました。

  • 申請区分:共同研究助成
  • 申請研究領域:食物アレルギーの予防に関する研究
  • 申請課題名:野菜摂取と学童期の食物アレルギー:腸内細菌を含む網羅的コホート研究

◆当研究室大学院生(修士課程)の論文が、日本小児科学会英文学術誌Pediatrics Internationalにアクセプトされました。
(2024年2月)
Kawabata A et al. Swimming was associated with rhinitis and pollinosis in a duration-dependent manner. Pediatr Int 2024;66:e15758.

食習慣への介入を通じた小児期からのアレルギー疾患、
生活習慣病の予防戦略

今、日本では国民の2~3人に1人が何らかのアレルギー疾患を有しているとされ、大きな社会問題となっています。アレルギー疾患は新生児から乳児期早期にかけての湿疹・食物アレルギーに始まり、その後年齢とともに気管支喘息、アレルギー性鼻・結膜炎、花粉症などの症状が順に起こってくるとされており(いわゆるアレルギーマーチ)、その進展を食い止めるためには小児期早期からの予防的介入が重要です。

アレルギー疾患の予防や適切な管理のためには、必要最小限の除去食指導や栄養管理、アレルギー予防のための食事指導など食習慣へ介入していく必要があり、その実現のためには健全な食生活をサポートする管理栄養士の育成が重要です。本研究室では、特に私の専門であるアレルギー疾患に対して「食と栄養」を通じて適切な管理や予防を目指した研究と人材の養成に努めていきたいと考えています。また、大規模な一般小児集団を対象とした横断的、縦断的な疫学研究を通じて様々な生活習慣病の予防戦略を構築し、次世代を担う子どもたちの健全な発育・発達に貢献したいと考えています。

所属学生研究テーマ・分野(例)

  • 鶏卵アレルギーの早期解除に影響する背景因子の検討
  • 様々な治療段階にある食物アレルギー小児の食事摂取状況及び食事パターンに関する研究
  • 小児における野菜・果物摂取習慣と健康状態についての前方視的調査

指導教員

楠 隆 教授
指導教員名
楠 隆(くすのき たかし) 教授
専門分野
小児科学・アレルギー・疫学・予防医学
キーワード
食物アレルギー・疫学・予防医学・食育・小児
主な担当講義
臨床病態学・臨床医学概論・解剖生理学
業績
公益財団法人ニッポンハム食の未来財団研究助成事業(共同研究助成)採択(2024年)
日本小児アレルギー学会 研究奨励賞(ふくろう賞)受賞(2019年)
萬有製薬 奨学寄附金受賞(2003年)
アストラゼネカ研究奨励助成受賞(2002年)
森永奉仕会 研究奨励金受賞(2002年)
第11回北陸製薬・アレルギー学術奨励賞 (2000年)
日本小児科学会 学術集会優秀演題賞受賞 (1999年)
主要著書・論文
〇Swimming was associated with rhinitis and pollinosis in a duration-dependent manner. Pediatr Int 2024 2024; 66:e15758.
〇スポーツとアレルギー・アナフィラキシー(依頼総説) 日本スポーツ栄養研究誌 2024; 17: 23-29.
〇保育所における食物アレルギーに対応した具体的な給食提供方法:テキストマイニングを用いた解析 日小ア誌 2023; 37: 449-456.
○Higher Intake of Nutrients with Antioxidant and Anti-inflammatory Effects among Children with Cow’s Milk Allergy According to The Degree of Elimination. J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo) 2023; 69: 275-283.
○アトピー性皮膚炎とリスクファクター・増悪因子 ―食物との関連に注目して― 日小ア誌2023;37:7-11.
○保育所における食物アレルギー対応の変遷:2013 年と2021 年の比較 日小ア誌 2023; 2023;37:105-112.
○Is hen’s egg allergy decreasing among Japanese children in nurseries? J Invest Allergol Clin Immunol 2023; Vol. 33: 47-49
○Fall birth is associated with prolonged elimination in Japanese children with hen's egg allergy: A population-based study. Allergol Int 2021; 70: 498-450.
○Helicobacter cinaedi-Associated Refractory Cellulitis in Patients with X-Linked Agammaglobulinemia. J Clin Immunol 2020; 40: 1132-1137.
○Fruit intake reduces the onset of respiratory allergic symptoms in schoolchildren. Pediatr Allergy Immunol 2017; 28: 793-800.
○Organizing pneumonia as an extraintestinal manifestation of Crohn's disease in a child. Pediatr Pulmonol 2017; 52: E64-E66.
○The effect of past food avoidance due to allergic symptoms on the growth of children at school age. Allergol Int 2010; 59: 369-374.
○Obesity and the prevalence of allergic diseases in schoolchildren. Pediatr Allergy Immunol 2008; 19: 527-534.
○Th2 dominance and defective development of CD8+ dendritic cell subset in Id2-deficient mice. J Allergy Clin Immunol 2003, 111: 136-142.
○Essential role of Id2 in negative regulation of IgE class switching. Nat Immunol 2003, 4: 25-30.

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