- 教員氏名
- 金子 あき子(かねこ あきこ) 講師
- 学位
- 博士(経済学)
- 学歴
- 桃山学院大・院・経済学
- 専門分野
- 経営・経済農学
日本は少子高齢化による人口減少のため、国内の食品市場は縮小傾向にあります。日本の多くの食品企業は、この窮地を脱するために海外に進出し、現地で食品を生産して現地の人々に販売しています。私は、このように海外に進出した日本の食品企業を研究しています。特に、中国・香港・台湾をはじめとする中華圏にはたくさんの日本企業が進出しており、私はそこで働く駐在員を対象にヒヤリング調査をすることにより、日本の食品企業が海外で食品を生産・販売する仕組みについて研究してきました。
これらの食品企業が大切にしているのは、進出した国の経済や法律を把握すること、その国の食文化や慣習を理解し、現地のニーズに適した商品を開発すること、そして、それを求める購買層に着実に販売することです。そのため従業員の方々は、どのような商品を開発して流通・販売すればいいのか、障壁となることは何かなど、海外の市場ならではの問題を一つずつ解決し、試行錯誤を続けています。
このように、海外で食品を生産・販売することについて考えることは異文化の視点について学ぶことでもあります。国際化のすすむ日本社会で食について考えるとき、異文化の視点はますます重要になっており、皆さんにとっても大いに役立つものです。このようなことを講義などを通して伝えていきたいと考えています。