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Faculty of Agriculture

農学部

平山 喜彦(植物病理学研究室)

平山 喜彦
教員氏名
平山 喜彦(ひらやま よしひこ) 講師
学位
博士(応用生命科学)
学歴
大阪府立大・院・農学
専門分野
植物病理学、植物保護科学
その他
技術士(農学)、植物医師

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植物の病気を防いで農業生産に貢献する

私たち人間と同じように植物も病気になります。ウイルス、細菌、糸状菌などの伝染性の病気によって世界の農作物の1割以上が減収していると言われています。人口増加による食糧不足が懸念される中、その膨大な損失をいかに抑えるかがとても重要になります。私は、農業生産上で問題となる病気を対象に、その原因となる病原菌が農作物にどのように被害を与えているかを解明し、その病気を制御するための防除技術の開発に取り組んでいます。例えば、イチゴの苗を枯らす炭疽(たんそ)病菌は、潜伏感染して被害を拡大させます。そこで炭疽病菌を早期に検出する遺伝子検査技術の開発や、感染拡大の要因解明のために伝染源の調査を行っています。その他イチゴやトマトで発生する殺菌剤耐性菌のモニタリング調査、キク病害の温湯消毒技術の開発などです。つまり私たちが病院へ行き、治療を受け、健康でいられるのと同じように、農作物を病気から守り農業生産に貢献することを目的としています。近年は、地球温暖化などの異常気象や輸入農産物の増加よって病気の種類や発生様相が変化し、また環境への影響に配慮した持続的な農業を可能にする技術が強く求められています。そのような時代の変化にも対応して植物病理研究から生産現場を支えていきたいと考えています。

  • 雑草から分離されるイチゴ炭疽病菌のコロニー
  • 耐性菌が問題となっているイチゴ灰色かび病
【可能な共同研究分野】
病原菌の検出技術、防除技術の開発など

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