園芸作物である野菜・果物は収穫後も生きています。青果物(野菜・果物)の生き物としての生理的特性を考え、貯蔵・流通における品質(香気生成、抗酸化物質の変化、青果物の切断による褐変など)向上に関する研究を行っています。果物の香りの多くはエステルという香気成分です。エステルは果物の細胞内で酸とアルコールを基質としアルコールアシルトランスフェラーゼ(AAT)という酵素によって触媒されて生成されます。しかし、青果物によって香気生成が阻害されている場合もあり、その原因を調べています。また、野菜の栽培管理と収穫後の品質変動についても研究を進めています。