果樹園芸学研究室では、「くだもののなる『木』」と「その木になる『果実』」を「いのち」と「暮らし方」の仕組みを明らかにすること、および、より良い品質の果実を持続的に生産する技術を開発することを目標に研究を行っています。
当研究室で取り組んでいるのは、『タネのあるくだものからタネを無くする方法の探索』、『樹を疲れさせ過ぎず、楽をさせ過ぎない連年安定生産の技術の開発』、『思い通りの位置に枝を伸ばさせるための樹の叱り方・なだめ方・おだて方の見きわめ』、『効率的に花を咲かせ、咲いた花は落とさず、高品質果実として収穫まで母樹に育てさせるための方法の模索』、『接ぎ木をくっつけ、挿し木から根を出させる技術の錬磨』などの課題です。
実際にやってみると、タネを無くさせることには成功した、しかし、タネがなくなると幼果実のうちに落果してしまい失敗!というようなことがよく起こります。なぜ、落果したのか?何が変化したのか?どうすればそれを回避できるか?知的好奇心をかきたてる技術開発の面白さがここにあります。