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Faculty of Agriculture

農学部

作物学研究室

農学科

作物学研究室

農作物の個体の姿とともに、群落としてのパフォーマンスを探る

今,地球温暖化,干ばつ,塩類集積,豪雨といった様々なストレス下で農作物が生産されており,食糧の安定供給が地球規模で厳しい状況になっています.私たちは,周辺環境への負荷を抑えて,化石エネルギーの投入量を少なくした持続的な作物生産体系の確立を目指し,その基盤となる様々な農作物の研究にとり組んでいます.例えば,ダイズ,アズキ,ラッカセイといったマメ科植物の特性評価の研究もその一つです.熱帯,亜熱帯地域の比較的粗放的な作物生産体系での種々のマメ科作物の栽培は,これらの地域における農業生産の根幹をなすものです.また,日本をはじめとする比較的安価な化学肥料に依存した集約的な農業生産においても,省資源,環境保全の側面から,マメ科作物の効率的な導入について検討されなければなりません.また,レンゲやクローバのような肥料として利用できる「緑肥」作物の研究や,穀類とマメ類をいっしょに栽培する「混作」の研究も進めています.どのような農作物も1個体では育っておらず,必ず個体群として生きています.したがって,実際の畑での作物のパフォーマンスを個体だけでなく集団として見る目が必要です.この作物はなぜそのようにふるまうのか,「フィールドとラボの両方で解析」していくという姿勢を学んでもらいたいと考えています.

所属学生研究テーマ・分野(例)

  • 水田転換畑ラッカセイの収穫残渣が後作物の生育と窒素吸収に及ぼす影響
  • 大納言系アズキの安定生産技術に関する研究
  • 異なる冬作緑肥作物が丹波黒大豆の生育・収量・養分吸収に及ぼす影響
  • 播種期と仕立て法が黒小豆の生育・収量に及ぼす影響
  • 2月播種早期栽培エダマメにおける栽植密度と断根が着莢数に及ぼす影響

指導教員

大門弘幸 研究室
指導教員名
大門 弘幸(だいもん ひろゆき)教授
専門分野
作物生産科学
キーワード
水田転換畑,窒素循環,マメ科作物,緑肥作物,作付体系
主な担当講義
植物栽培の考え方,食の循環実習,作物学Ⅱ
その他
2020年 根研究学会学術功労賞
2005年 日本作物学会賞
主要著書・論文
大門編著,作物学概論,朝倉書店,2018年
大門・奥村編著,飼料・緑肥作物の栽培と利用,朝倉書店,2017年
森田・大門・阿部編,栽培学,朝倉書店,2007年
Webサイト
http://hiroyukidaimon.net/web/HOME.html

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