- 教員氏名
- 山崎 英恵(やまざき はなえ) 教授
- 学位
- 博士(農学)
- 学歴
- 京都大・院・農学
- 専門分野
- 食品科学、栄養化学
- その他
- 管理栄養士
自律神経は交感神経と副交感神経がバランスを取り合いながら身体の恒常性を保つ働きを担っています。また、人の精神状態や心理状態とも密接に関係しており、自律神経と気分の状態は相互に作用すると考えられています。例えば、精神的ストレスを感じると交感神経の活動が活発になったり、逆にリラックスした状態では副交感神経の活動が優位になります。
ところで、食品や飲料の中には、コーヒーやお茶など、自律神経の活動に影響をおよぼすものがあることがわかっています。気分転換によく飲まれる飲料です。他にも、ガムやチョコレート、清涼飲料水、大人はビールやワインなどのアルコールを飲んだりして気分を変えることもあります。しかしながら、実感としてはわかっていても、それぞれの飲料や食品が実際に人の気分状態をどう変化させ、その時、自律神経の活動がどのように変化するのかについて同時に検証した研究はまだ多くありません。気分は短い時間にころころと変化するので捉えるのがなかなか難しいのです。
私の研究では、気分状態と自律神経の活動を同時に評価する方法によって、飲料や食品の気分転換効果を客観的・主観的に評価することができるようにしました。その方法で、ノンアルコール飲料や、和食に使われているダシ、清涼飲料水など、さまざまな飲料・食品の効果がわかってきています。