- 教員氏名
- 田邊 公一(たなべ こういち) 教授
- 学位
- 博士(農学)
- 学歴
- 京都大・院・農学
- 専門分野
- 細菌学(含真菌学)
- その他
- 平成23年 真菌症フォーラム第12回学術集会奨励賞 受賞
平成23年 第60回日本感染症学会東日本地方会奨励賞 受賞
平成25年 日本医真菌学会奨励賞 受賞
微生物は、乳酸発酵やアルコール発酵など、人の暮らしに役立つ一方で、食中毒や感染症など、人間に危害を及ぼす側面も持ちます。私たちが安全で豊かな食生活を送るためには、微生物の性質を十分に理解してうまく付き合っていくことが必要です。私は、特殊な環境中での微生物の振る舞いに興味を持ち、以下のような研究をしています。
微生物を殺す薬(抗菌薬)は、感染症の治療のために用いられますが、突然変異によって薬が効かなくなった耐性菌が出現することがあります。これまでの研究で、最終的な強い耐性菌が出現するまでに少しだけ薬が効きにくい、いわば「お試し版」のような菌が出現することがわかってきました。現在、「お試し版」と「最終版」の突然変異の場所を詳細に解析しています。微生物は、段階的に性質を変化させながら、環境変化に適応しているのかもしれません。
ぬか漬けのぬか床には複数種類の微生物が含まれており、人間が手で定期的にかき混ぜるだけで有用な微生物の数が一定に保たれています。混ぜない、野菜を漬けない、ヘラで混ぜるなど、まずは色々と条件を変えてみて微生物数がどのように変化するのかを調べています。