- 教員氏名
- 岡﨑 史子(おかざき ふみこ) 准教授
- 学位
- 博士(家政学)
- 学歴
- 京都女子大・院・家政学
- 専門分野
- 食生活学、食品免疫学
- その他
- 管理栄養士、健康運動指導士
誰もが「食物アレルギー」を知っていますが、その発症メカニズムはいまだに謎だらけです。私は、近年増加傾向にある果物・野菜アレルギーの研究を行っています。これまで食物アレルギーは、「卵アレルギー」「桃アレルギー」のように食品レベルで考えられてきましたが、実際にアレルギーを引き起こしているのは食品中のタンパク質です。そこで、アレルゲンをタンパク質レベルで解析していくと、まだ研究途上ではありますが、果物・野菜アレルギーの特徴が少しずつ見えてきました。
①生の果物・野菜は食べられないが、加熱していれば食べられる人が多い
→加熱に弱いタンパク質が原因なら前者、加熱に強いタンパク質が原因なら後者?
②複数の果物・野菜で症状がでる人が多い
→植物に共通して存在するタンパク質が原因となっているため、いろいろな果物・野菜で症状がでる?
③花粉症を合併している人が多い
→花粉中のタンパク質と共通したタンパク質が果物・野菜にも存在するため、花粉症から食物アレルギーにつながっている?
私は管理栄養士の視点から、食物アレルギーについての基礎的な研究結果を、患者さんやその家族にとって安全・安心でおいしい食卓につなげたいと考えています。現代病の1つである食物アレルギーとうまく付き合っていく術を見つけることが目標です。