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Faculty of Agriculture

農学部
細胞レベルで、小麦を愛する。

小麦のおいしさを、
多くの人に届けたい。

植物生命科学科 4年生
山崎製パン株式会社 内定
大橋 夏波さん
大阪府 桃山学院高校出身
海外好きの母の手料理には、お米ではなくパンが並ぶこともしばしば。その影響もあってか、「食」に興味があり、龍谷大学の農学部へ。植物生命科学科を選択したのは、遺伝子や細胞レベルという、より細かい視点で「食」を追求できるところに惹かれたからです。今は、小麦アレルギーのある人でも食べられる小麦食品の誕生をめざして、アレルギー症状を出さない小麦の開発に取り組んでいます。20種の小麦を育てて、それらの小麦をかけあわせ、アレルギーを出さない新たな品種を生み出すのです。小麦のタネを取り出すところからはじまり、毎日水やりをしながらその変化を記録し、成長した小麦を収穫。製粉してパンを作ってみると、うまく膨らまないものもあったりして地道な作業が続きますが、幼い頃から何でもあきらめずに続けられる方だったので、一進一退の研究も苦にはなりません。小麦アレルギーの人には米粉のパンという選択肢もありますが、小麦のおいしさとはまた違うものなので、このおいしさを多くの人に届けられたらと思います。

おいしさはもちろん、安心、安全…
「食」で社会に貢献したい。

将来は食品メーカーで働きたいと思っていました。その思いを強くしたのが、大手食品メーカーの協力により実施された、農学部の学生有志による「スパイスを使用した製品開発プロジェクト」でした。用意された24種類のスパイスを使って、自由な発想で新たな製品開発をめざすというもので、私は女子3人チームで参加。女性をターゲットにした「宅飲みパンペースト」を完成させました。成果報告会では入賞には至らなかったものの、企業の研究員の方から「この組み合わせは面白い」「高度なスパイス使いですね」などの感想をいただき、とてもうれしくて、やりがいを感じました。この経験から、製品開発の楽しさを実感し、さらに、これまで取り組んできた小麦の研究を活かせたらという思いから、就職活動では山崎製パン株式会社を志望。生産技術職で内定をいただくことができました。パンの生産ラインをはじめ、品質の管理、製品開発などを担当しますが、どの仕事も積極的に取り組み、会社と社会に貢献していきたいです。

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