糖尿病などの生活習慣病において、望ましい食事療法が長年研究され、疫学研究に基づいた教育指導法も確立されてきました。一方で、現実的には食生活が急速に変化しており、従来から理想とされてきた食事内容との乖離が大きくなっています。さらに嚥下困難症例で経腸栄養や静脈栄養を用いると、通常形態の食事に比べて高血糖を助長しやすいなどの課題があります。この状況を打ち破るためには、管理栄養士が、各種の疾患の特性をより深く理解した上で、新たな食材の研究開発や栄養指導方法を改善していくことも重要です。
現時点では、野菜などの植物性食品の効果的な活用が、SDGsなどにも好影響があると思われるので、ぜひ若い人の柔軟な思考でブレークスルーを起こせるように支援したいと思っています。他の研究室との連携も柔軟に行いたいと思います。
研究予定のテーマ(暫定案)
- 生活習慣病(糖尿病など)の栄養指導の実態調査・課題抽出
- 上記を元に具体的な対策(指導方法、食品開発)の企画立案・実践