- 指導教員名
- 土岐 精一(とき せいいち)教授
- 専門分野
- 植物ゲノム工学
- キーワード
- 植物ゲノム編集、植物ゲノム工学、植物分子育種、デザイン育種、突然変異
今後世界人口が86億人に達し、また地球温暖化によって作物の病虫害も増えることが懸念されています。したがって多収で高温耐性、病虫害にも強いタフな農作物を迅速に育成する必要があります。この点、有用な形質(形態・性質)を決めている遺伝子と変異部位が同定あるいは推測可能な場合は、狙って変異を導入できれば、育種(品種改良)の効率とスピードは大幅にアップすると考えられます。これを可能にする技術がゲノム編集です。比較ゲノム解析や、オミクス情報をAI等も駆使して解析することにより、有用形質を支配する遺伝子の同定や設計も可能になると期待されており、ゲノム編集を利用した育種は今後益々盛んになると考えられています。
当研究室では、植物におけるゲノムの修復や維持機構の理解に基づき、精度が高い新規のゲノム編集技術の開発を行うと共に、技術を活用して有用形質を付与した農作物の作出を行います。また個々の遺伝子を改良するだけでなく、ゲノム全体の遺伝子の構成を設計通りに改変することを目的に、減数分裂期の組換え部位を制御する研究を行います。