農業経営は刻々と変わりゆく状況下でどのような意思決定をしてどのような行動を起こすのか、その原理を探ることはとても重要です。農業政策や地域農業の振興計画を立案するには、農業経営の行動を読み解くことが求められます。その行動原理を理解するめに、ゼミでは、①文献講読、②統計分析、③フィールド調査を行います。当ゼミでは、現場を知るということから、フィールド調査を積極的に行います。農家や農協・自治体などでヒアリング調査するだけでなく、ときには農作業や農産物加工の体験を通じて、経営的な意味を考えます。生産者や農業関係機関とともにイベントを行うことも大切な学習の機会となります。それまで蓄積してきた知識や抱き続けた問題意識が、実態に触れることによって反応し合い、いろいろな「気づき」が生まれ、思考が深まります。自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分の頭で考える、そしてオリジナルな論を組み立てて行く。そんなプロセスをゼミの仲間とともに積み重ねて行きます。