古来の知恵には、今を生きるヒントがたくさん隠れています。また、先進の技術には、未来を切り開く力があります。古来の知恵と先進の技術を駆使して、持続可能な農業を実現するために、学生たちと一緒に研究に取り組んでいます。
古来の知恵の例としては、誰も注目してこなかった立体農法があります。驚くことに、畝の両端に深い溝を掘るだけで、作物の生育が著しく促進されます。その仕組みを科学的に解明し、現代農業に応用できないかと考えています。
先進の技術の例としては、プラズマ発生装置があります。人工的にプラズマ(雷)を発生させて、空気中の窒素ガスから窒素肥料を作り出します。いつでも、どこでも、必要な分だけ窒素肥料を生成して作物に与えることができれば、環境に優しいだけでなく、エネルギーの浪費も防ぐことができます。
植物や土壌が持っている力はまだまだ解明されていません。未知の能力を見出し、農業に活かすことで、地域を変え、日本を変え、世界を変えることができると考えています。