ゼミでは、地域の自然資源を活かし、農業や農村が有する多面的機能を維持・発揮しながら、地域の持続可能な発展を実現するための制度・政策について調査・研究します。農業・農村の現場に目を向けると、無秩序な農地転用、農地汚染、石油依存、耕作放棄、過疎化、獣害など、都市地域から山間地域まで、様々な課題が山積しています。他方、これらの地域には豊かな自然に基づく地域資源があり、市民農園、アグリツーリズム、農福連携、環境保全型農業、田園回帰やジビエの活用など新たな取り組みが見られます。問題の本質を冷静に見極め、各地の先進事例を基に課題の解決策を見出す研究が求められています。本研究室では、具体的な事例に関するフィールドワーク(インタビュー、アンケート、資料収集、観察等)を通じて、問いを設定する、手法を検討する、データを収集・分析し結論を導くといった一連の作業を、教員や他の学生との協同作業で進めて行きます。