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アグリDX 人材育成事業

農学部「食の循環実習Ⅰ・Ⅱ」
―農業に関する環境データを一元管理するデータ基盤を整備―

2022年度に採択された文科省の大学改革推進等補助金事業(通称「アグリDX人材育成事業」)を通し、農学部と先端理工学部は、学部横断型の連携・協働した取り組みでデジタルマインド・スキルを持った人材の育成に力を注いでいます。

農学部牧農場におけるデータの収集は、従来は各種センサーとPCを直接ケーブルで接続して収集していたため、牧農場まで移動をする必要がありました。これらの課題を解決するため、SBテクノロジー株式会社と共同し、データを自動収集することができる水田センサー(水位・水温等)や、環境モニタリングセンサー(気温・湿度、土壌体積含水率等)等の農業IoT機器と、それらのデータを集積するためのAzureデータ基盤を整備しました。このことにより、データ収集のために牧農場まで移動する必要がなくなり、学生・教員は研究室や自宅からAzureデータ基盤へ自由にアクセスして、データを整理・分析することが可能となりました。また、それらのデータはBIツール「Microsoft Power BI」を活用することによって可視化され、簡易的に農作物の状態把握から分析等を行うことが可能となりました。

このことにより、農学部すべての学生が受講する「食の循環実習Ⅰ・Ⅱ」の実習科目が高度化されたほか、農学部生が先端理工学部の「クラウドコンピューティング演習」を受講し、実際に収集した環境データを用いてレポートを作成しました。また、それら環境データは「Microsoft Power BI」で可視化することで農作物の⽣育環境の把握につながり、農学部だけでは実現することができなかった新たな教育展開を見出すことができました。講義に参加した学生からは「分析効率の向上や共有のしやすさに生かせると思った」等の声が上がり、農学部と先端理工学部の連携・協働した取り組みにより、デジタルマインド・スキルを持った人材を育成することができました。

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