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アグリDX 人材育成事業

取組概要

農学部と先端理工学部は、文部科学省の大学改革推進等補助金(デジタル活用高度専門人材育成事業)「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する 高度専門人材育成事業」(事業経費:133,130千円)に採択されました。

本事業は、農学部と先端理工学部との協働・連携により、DXによる農学部の実習の高度化を図り、低炭素社会を実現するデジタルマインド・スキルを持った地域に求められるアグリDX人材の育成を行うものです。

これにより、高度化する農学部の実習科目は、1学年約450名の学生全員が必修科目として、1年次後期と2年次前期に履修する「食の循環実習Ⅰ」「食の循環実習II」、本実習科目を基盤としてより専門的な知識と技術を教示する資源生物科学科の3年次必修科目「資源生物科学実習A・B」、農学部4学科の必修科目「総合演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」(3、4年次)、「特別研究」(4年次)です。

これらの科目に先端理工学部の「クラウドコンピューティング演習」(2年次)、「プロジェクトリサーチ」(3年次)を組み合わせることで、両学部が補完しあい、「食と農」に関わる産業を担う実践的な産業DX人材の育成を見据えた、デジタルサイエンスに関するアジャイル型の体系的カリキュラムの構築、実習カリキュラムの高度化を企図しています。

DX教育設備の導入による高度化

「作物生産」分野では、「GNSS自動操舵トラクター」「生育調査用ドローン」「資材散布用ドローン」、さらに気温、水温、EC、土壌体積含水率等の各種プローブや温暖化ガスの「モニタリング機器」を農場に配備することで、これまで限られた面積の個体群に係る管理作業や調査実習に留まっていた学びを、短時間で効率的・広範囲に調査できるスキルを教示することで、データ駆動型の栽培管理技術の学びへと実習を転換することが期待されます。

「食品加工」分野では、「センシング機能付き大型ジャーファーメンター」や「代謝産物の分析機器」を配備することで、これまで実経験に基づく手法が基幹となっていた各製造過程に関する実習が、徹底した数値化に基づく手法を教示する実習へと高度化されます。

これまでの実習では、極めて限られたデータ収集と管理しかできなかったものが、本取組によりデータ利用基盤ができ、その基盤のもと、農学部生自らがそれらのデータを可視化し、高年次における「資源生物科学実習A・B」や「総合演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」「特別研究」において、作物生産や食品加工の過程の多変量の要因解析が可能となり、実習内容が著しく高度化されることになります。

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