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アグリDX 人材育成事業

農学部「総合演習」「特別研究」
―オープンパスCH4アナライザーを用いたメタンの測定―

アグリDX人材育成事業では、農業の低コスト化を目指すための小型ドローンを用いた作物の生育診断や、農業用ドローンを用いた農薬や肥料の散布、さらに自動操舵トラクターによる耕耘作業の効率化などを教示しています。

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一方で、農耕地やそこに生育する作物が発する情報を詳細に数値化し、クラウドに蓄積して、そのデータを可視化したり、作物の生育との関係を解析するスキルも磨きます。そのデータの一つに、水田から発生するメタン(CH4)や畑から発生する一酸化二窒素(N2O)のモニタリングデータがあります。

メタンは、酸素が少ない水田土壌においてメタン生成菌の活動によって、有機物が分解されることで生成されます。酸素が多い畑では有機物は分解すると炭酸ガス(CO2)になりますが、酸素がない嫌気条件だとメタン(CH4)になります。このメタンは炭酸ガスの20倍ほどの温暖化ガスとしての影響があると言われています。

本事業では、写真のようなモニタリング装置を水田に設置して、メタンの排出量を一年を通じて経時的に測定しています。メタンは水田表面(田面水)からも排出されますが、多くはイネの体(通気組織)を通じて大気中に排出されます。したがって、水田からのメタン排出量のピークは、田植え後にイネが根をしっかりと張って旺盛に生育する6-7月になると言われています。牧の実習圃場における実際のメタン発生について、具体的な数値としてクラウドにあげていきますので、継続的に着目していってください。

もう一方の温暖化ガスである一酸化二窒素(N2O)については、別の測定装置でモニタリングしています。こちらも機器が整備できしだい紹介します。

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