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アグリDX 人材育成事業

学生インタビュー

現場の実習で受講生たちをサポート

私は、龍谷大学大学院農学研究科博士後期課程に所属しており、「資源生物科学実習A」にはティーチング・アシスタントとして参加しました。ティーチング・アシスタントの役割は、受講生が安全・安心して実習ができるよう授業担当者のサポートをしたり、授業内容の理解が深まるよう受講生からの質問へ応対したりもします。今回の実習では、実際に数名の受講生が高性能な自動操舵田植機に試乗したり、無人運転でも一直線に苗を植え付けていく様子を目の当たりにして貴重な経験になったと思います。受講生の中には、「アグリDX」をはじめ、「センシング」や「IoT」などの言葉を聞いても、正直、まだよくわからない人もいると思います。しかし、今回の実習で実際に現場を見ることで興味がわき、自分で調べるきっかけとなってデジタルマインド・スキルを身に付けてくれることを期待しながら実習のサポートをしています。

近い将来、線虫の“見える化”を可能に

私は農学研究科で「応用線虫学研究室」に所属しています。その中でも特に「植物寄生性線虫」について研究しています。農家の方々は、植物の病気や害虫についてはよく知っておられますが、線虫を知らない方は多いです。それは、線虫が目に見えないぐらい小さく、線虫害の病兆が栄養・害虫・病気によるものと非常に似通っているためです。私は将来、研究者として、農業において病害虫である線虫の情報をより正確に農家の方々に広く伝えていきたいと考えています。「アグリDX」の取り組みが派生して、線虫の“見える化”が可能になるのではないかと期待しています。

「アグリDX」人材育成事業への期待

私の地元である大阪府松原市においても農業従事者の高齢化が進んでいます。今後、農学部牧農場に水田の水管理をスマホで行うことができる自動給水弁(水門ゲート)が設置される予定です。従来は台風や大雨の日に水田に行って水門を開閉する必要がありましたが、最先端の農業IoTの技術により、自宅に居ながらスマホで水位を自動調節することが可能となります。このことにより、これまで起こっていた事故や怪我が減少することにつながることを願っています。デジタル技術の進歩によってこれまで農業において危険で重労働であった作業が解消されることで、新規就農者の増加にもつながっていくことを期待しています。


鳴尾 一穂

鳴尾 一穂(なるお かずほ)

龍谷大学大学院農学研究科 博士後期課程(応用線虫学研究室)

大阪府出身。大阪府 四天王寺羽曳丘高校(※)出身。※現・四天王寺東高校
龍谷大学農学部資源生物科学科卒業後、
2022年4月に龍谷大学大学院農学研究科博士後期課程入学。

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