Need Help?

About

アグリDX 人材育成事業

学生インタビュー

先端理工学部の一員として「アグリDX人材育成事業」に参加

大学院で理工学研究科修士課程数理情報学を専攻し、人間の神経細胞の仕組みを再現したニューラルネットワークを用いた機械学習のひとつ、深層学習(ディープランニング)を研究しています。クラウドのデータ解析も自分の研究分野に近いところがあるので、「アグリDX人材育成事業」のひとつである、データ基盤の構築に「クラウド補佐員」として参加しています。活動に参加したのは、牧農場の田植えが終わり、Azureデータ基盤の設計が終わったあたりからです。具体的には、水田の水位や水温などのデータを自動収集することができる最先端の農業IoT機器である「水田センサー」のデータを集める作業などに取り組んでいます。

学部の垣根を越えて農学部の学生をサポート

「アグリDX人材育成事業」の一環として農学部の学生も特別に受講できることとなった、先端理工学部の「クラウドコンピューティング演習」において受講生の学修支援を担うティーチング・アシスタント(TA)を担当しています。具体的には、受講生で授業内容の理解不足など、遅れをとっている人や、作業で困っている人がいたら、個別にサポートします。「クラウドコンピューティング演習」では日本マイクロソフト(株)の協力のもと、クラウドコンピューティング各分野の最先端で実務に携わるスタッフがゲストスピーカーとして参画され、演習を行っています。そのサポート業務の傍ら、Azure上のさまざまなクラウドサービスについて実践的な内容の話を聞けるのも役得です。自分自身も大学3次生の時に「クラウドコンピューティング演習」を受講していました。2022年度の「クラウドコンピューティング演習」では、農学部牧農場に配備した「水田センサー」などから集めた生のデータを採用しています。生のデータは普段の研究で使うパブリックなデータと違い、思いもよらぬ数値が出てくることを実感しました。「なぜ、この数値になるのだろう」と考える機会を得る、ここでしかできない経験を積むことができます。「アグリDX人材育成事業」の取組みを享受できている今の学生を羨ましく感じます。就職活動や今後のキャリアアップを考えた時、他大学では得ることができない経験は、きっと自身の強みになると思います。

「アグリDX人材育成事業」への期待

これまで同じ龍谷大学の瀬田キャンパスにいても、農学部の先生方や学生と関わることはほとんどありませんでした。「アグリDX人材育成事業」で先端理工学部と農学部が連携することにより、これまでになかった新しい気運を感じています。両学部が連携し、それぞれがもつ学びを掛け合わせることで、先端理工学部に所属しているだけでは得ることができなかった知見に触れることができ、新たな学びへの意欲が湧いてきました。また、社会のさまざまなものがデジタル化されているであろう10年後、農学部の学生が農業でもそれ以外の業界でも、データ分析などのマインドやスキルを武器に活躍してくれれば、ティーチング・アシスタントとして「クラウドコンピューティング演習」に参加してよかったと思えます。いつか「龍谷大学でチャレンジしたことが、今に生かされているな」と思ってもらえたら、嬉しいです。


中世古 真吾

中世古 真吾(なかぜこ しんご)

龍谷大学大学院理工学研究科 修士課程(数理情報学専攻)

Request Information

資料請求