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アグリDX 人材育成事業

学生インタビュー

研究を通して考える“低炭素社会の実現”

農学部資源生物科学科3年次で、大門弘幸教授の作物学研究室に所属しています。農業高校で農学の基礎を学び、その延長として農学を幅広く、そして深く学びたいと龍谷大学の農学部に進学しました。卒業研究のテーマは、大まかに言うと「一酸化二窒素の削減について」です。一酸化二窒素とは、二酸化炭素の約300倍の温室効果をもたらす気体です。発生する原因はさまざまあるのですが、その1つとして窒素肥料が挙げられています。土壌の中にいる細菌が、窒素肥料から出る窒素を一酸化二窒素に変えてしまう、硝化反応が関連しています。その硝化反応を抑制する手段を導き出すため、小麦を活用した実験を継続しています。

クラウドコンピューティング演習を受講

自分はどちらかというとIT技術の知識が少ない方でしたが、作物学研究室(大門弘幸教授)では農場から集めたデータを扱うことが多いです。気温、地温、水温、土壌内の成分の含有率などを測定したデータをまとめる作業に、コンピューターでの解析は絶対に必要です。ですから、なるべく早く苦手意識を克服したいと感じていました。2022年度、農学部の学生が本来は受講することができない先端理工学部のクラウドコンピューティング演習を特別に受講できると知り、迷わず参加しました。普段は受講することができない先端理工学部の授業を通して刺激を受け、新しい技術を吸収できたと思います。今は3年次ですので研究室の先輩に教えてもらう立場ですが、もっとデジタルに関する知識や技術を身につけて、研究室の後輩に教えられる存在になりたいです。

「アグリDX人材育成事業」への期待

2022年度前期には、3年次必修科目「資源生物科学実習A」として農業用ドローン、とGNSS自動操舵トラクターによる作業を見学し、先進的な農業の現状を目の当たりにして、「こんなに便利でかっこいい農業の形があるのか」と思いました。その一方で、いくら便利でも高齢の農業従事者がこれを使いこなすのは難しいだろう、とも感じました。ですから、僕たち若い世代が率先してデジタルマインド・スキルを身につけ、これまで日本の農業を支えてこられた高齢の方々の助けになっていくことができたらと思います。農業は天候状況など、自然が相手なので、天候がよい日を選び、ある期間に作業が集中するなど大変なこともありますが、播いた種が出芽してくれると、大変な時期を乗り越えてよかったと思える素晴らしい産業です。まだ具体的に将来のことを決めていませんが、例えば下葉が取れやすく作業負担を軽減してくれるほうれん草の開発など、作業効率性のよい商品を農家さんに届ける種苗関係の仕事に興味を持っています。


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小財 太一(こざい たいち)

龍谷大学農学部資源生物科学科3年次生

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