龍谷大学農学部では、「食の循環実習」において、様々な作物栽培に取り組んでいます。農場には、水稲やダイズなどの大型圃場もあり、これまでは、人の手で収量調査や病害発生の予測・観察を行ってきました。
近年の取り組みの一つとして、DX(デジタルトランスフォーメーション)を導入し、その一つとしてマルチスペクトルカメラを搭載したドローンの活用に取り組んでいます。ドローンに搭載されているカメラは、様々な波長域を区分して撮影することが可能で、この特性を利用して、作物の収穫時期、病害発生などの予測を行うことが可能になります。
現在、日本では農業者一人が100人分以上の農作物を作らなければ、自給率100%に到達しないとされ、大型の作物圃場などでは、省労力化による生産性の向上が特に重要となっています。DX技術の導入によって、様々なデータを収集・解析を行うことで、農作物の生育予測や最適な栽培計画の立案が可能となり、省労力化だけでなく生産性をも向上させることができると期待されています。
龍谷大学農学部附属農場では、「アグリDX人材育成事業」によりAzureデータ基盤が整備されており、Azureに蓄積されたドローンで測定した情報をはじめ環境データ等のビッグデータを教員や学生が教育・研究に役立てることが可能となっています。
リモートセンシング画像