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アグリDX 人材育成事業

「アグリDX人材育成事業」農学部×先端理工学部による学部横断型の取組み
―龍谷大学農学部牧農場のIoTデータをPower  BIで可視化―

農学部と先端理工学部では、2022年度に採択された文科省の大学改革推進等補助金事業(通称「アグリDX人材育成事業」)を通し、学部間での連携を図りながら様々な教育プログラムに取り組んでいます。

その一環として、農学部の学びの核となる「食の循環実習Ⅰ」を受講している農学部生が、先端理工学部生の専攻科目「クラウドコンピューティング演習」(11/16~1/18)を受講しました。この科目は、日本マイクロソフト株式会社、SBテクノロジー株式会社の協力のもと、クラウドコンピューティング分野の最先端で実務に携わるスタッフを外部講師として招聘して実施しており、Azure上の様々なクラウドサービスについて実践的に学びます。農学部にはこのような企業の実務に携わるスタッフからクラウドサービスを実践的に学ぶ科目はなく、農学部生にとっては大変貴重な機会となりました。今回、農学部生が先端理工学部の専攻科目を受講する形態は、既存の仕組みを超えた取組みで、学生や教員同士の交流の推進にもつながりました。

“地に足の着いた”データでより高い関心をもった学びの機会に

2022年11月に実施した初回の講義では「DX人材になるためには」と題して、DX(デジタルトランスフォーメーション)やこれからの社会で必要となるデジタルマインドやスキルを紹介。農業分野においてデジタルマインド・スキルを持った人材を育成する「アグリDX人材育成事業」の取り組みが、農業従事者の高齢化や労働力不足といった社会課題とどうつながっていくのかを深く理解しました。

2023年1月に実施した講義では「Power  BIによるデータの可視化」をテーマに、Power  BIというデスクトップツールを使って分析に使用するデータの収集、加工と可視化のためのレポート作成を行いました。翌週の講義のテーマは「Azure IoT」。SBテクノロジー株式会社のスタッフがMicrosoft Teamsを活用してAzure IoTプラットフォームとPower  BIでの演習を進行。これまでのクラウドコンピューティング演習ではオープンデータを使用していましたが、今回の講義で取り扱ったデータは牧農場において「アグリDX人材育成事業」で整備したセンサーから収集したデータを使用。いわゆる農学部が収集した“地に足の着いた”データ。瀬田キャンパスで学ぶ農学部生、先端理工学部生には身近なデータであるため、より高い関心をもって学ぶことができました。

農学部と先端理工学部の連携で刺激し合った学びの展開へ

「クラウドコンピューティング演習」を担当した先端理工学部の佐野彰先生は、「農学部と先端理工学部との連携がデジタル人材の育成につながることを期待しています。今回クラウドコンピューティング演習に参加してくれた農学部生は卒業要件単位に換算されないにも関わらず積極的に参加してくれました。先端理工学部で2020年度からスタートしたこの科目は、数理・情報科学課程、知能情報メディア課程、電子情報通信課程、機械工学・ロボティクス課程、応用化学課程、環境生態工学課程の4課程を越えた学生がグループワークを通して刺激し合って学んでいます。今回の『アグリDX人材育成事業』をきかっけに農学部との連携が始動したばかりですので、2023年度以降もこのような講義を続けていきたいと考えています。」と期待を込めて熱く語ってくれました。

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