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Faculty of Agriculture

農学部

坂梨 健太

坂梨 健太
教員氏名
坂梨 健太(さかなし けんた) 講師
学位
博士(農学)
学歴
京都大・院・農学
専門分野
農業経済学、アフリカ地域研究

日焼けしないカカオ畑

アフリカの熱帯地域で調査をしていますと自己紹介すると、「そのわりには日焼けしていませんね」という感想をもらいます。「アフリカ」、そして「熱帯」という言葉のイメージが強力な日光を思い浮かばせてしまうのかもしれません。しかし、アマゾンに次ぐ森林面積を誇るアフリカ中部の森の中は、陰に覆われ、昼間でもひんやりしています。調査地のカカオ畑の中も大木が残されていて、直射日光を遮ってくれます。そのため、目立つような日焼けをすることはありません。

カカオ畑に残された木々の実や樹皮は、薬や調味料として利用されます。畑に様々な樹木を残す農法はアグロフォレストリーと呼ばれ、農業発展と森林保全の両立を実現するものとして注目されています。しかし、そこには抜け落ちている視点があります。たとえば、人やモノの移動という視点。農民は、常に同じ場所でカカオをつくり続けるのでしょうか。町に出て働く人もいるでしょう。また、カカオよりもっと儲けられる作物を栽培する人もいるでしょう。アグロフォレストリーの推進は、先進国に暮らす私たちの欲望(カカオ生産と森林保全の両立)を現地に押しつける危険性があるとはいえないでしょうか。

このようにアフリカの農業に関する議論を現地調査から批判的に検討することは、私たちの社会をも見つめ直すことのできる重要な作業なのです。

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