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Faculty of Agriculture

農学部

遠藤 隆

遠藤 隆
教員氏名
遠藤 隆(えんどう たかし) 教授
学位
農学博士
学歴
京都大・院・農学
専門分野
植物遺伝学
その他
日本遺伝学会会長

染色体を切り刻んでパンコムギの新しい品種を作る

コムギは、イネ、トウモロコシと並ぶ世界三大穀物の一つです。コムギには幾つかの種類がありますが、「パン」や「うどん」の原料になるのをパンコムギ、「パスタ」原料になるのをマカロニコムギと言います。パンコムギと野生種を交配して野生種の染色体をパンコムギに入れることができます。不思議なことに、ある野生種の染色体をパンコムギに導入すると、それ自身を含まない配偶子だけで染色体が切断されるようになります(図1を見てください)。私は、この野生種染色体を使って、パンコムギの染色体が少しずつ欠失している実験系統(染色体欠失系統と言います)を沢山作ってきました。

ところで、最近、小麦アレルギーの人が増えています。小麦アレルギーの原因(アレルゲン)はいろいろありますが、主要なアレルゲンはω-5グリアジンです。私が作った染色体欠失系統の中には、このω-5グリアジン遺伝子が乗っている染色体の末端が欠失しているものがあります(図2を見てください)。しかし、この系統は全く実用的ではありません。龍谷大学農学部では、この系統に日本や世界の実用品種を交配してω-5グリアジンの無い低アレルゲン化パンコムギ品種を作る研究をしています。近い将来、小麦アレルギーの人も小麦食品を心配なく食べられる日が来ることを期待しています。

  • 図1.パンコムギは42本の染色体を持っています。パンコムギに野生種の染色体が1本導入されると、配偶子にはパン コムギの21本の染色体だけを持つ配偶子とパンコムギの染色体に加えて余分の野生種染色体をもつものができま す。不思議なことに、パンコムギの染色体だけを持つ配偶子に染色体の切断が起こります。
  • 図2.囲みは正常な1B染色体。矢印はアレルゲン遺伝子のある部分が欠失した1B染色体。
【可能な共同研究分野】
小麦アレルギーになり難いパンコムギ品種・食品の開発

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