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Faculty of Agriculture

農学部

中村保幸 研究室

食品栄養学科

中村保幸 研究室 糖質制限食の効果

元気で長生するための疫学研究

  疾病の発症には遺伝因子と環境因子が深く関与しますが、高血圧、糖尿病、動脈硬化性疾患は生活習慣を中心とする環境因子の関与がより重要であることが判っています。これらの疾患が生活習慣病とよばれる所以であります。総合演習ではわが国における生活習慣と疾病の関連の経年的変化と地域的変化に着目的して調査し、生活習慣病発症・予防の問題点を把握する能動学習を行います。問題点を特定した後、問題点を解決するための将来の研究方法について検討を行います。

【授業修了時の達成課題(到達目標)】

生活習慣病の知識を習得する。
将来の研究テーマ候補を立案する。
研究手法の基礎知識について理解する。

【授業内容】

  1. 生活習慣病の中から演習テーマを選び、小グループに分かれて疾患把握、調査を行う。
    (テーマの例:食趣向と高血圧、生活習慣とメタボリック症候群、食生活と動脈硬化)
  2. 著書、報告書、論文のほかインターネットを活用して情報収集を行う。
  3. 将来の研究を視野に置き、栄養疫学、行動疫学の研究法を学習する。

所属学生研究テーマ・分野(例)

  • 和食と健康状態の関係について
  • 米摂食量と健康の関連について
  • 朝食接触状況と健康状態との関連性について

指導教員

中村保幸 研究室
指導教員名
中村 保幸(なかむら やすゆき)教授
専門分野
循環器内科学、疫学・予防医学
専門分野
キーワード
循環器疾患、コホート研究、栄養、生活習慣、疫学
主な担当講義
公衆衛生学,栄養生理学実験,臨床栄養学 Ⅱ
その他
医師 (内科医、循環器内科専門医)
研究テーマ:循環器疾患の疫学研究
脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患罹患者を減少させ、壮年期から老年期にかけての死亡や日常生活における自立機能低下の予防を効果的かつ効率的に行うことを目的として私達は多数の一般住民に検診と生活習慣調査を行い長期間に亘って追跡調査を行うコホート研究を行っています。これまで発表した一部の研究結果をお示しします。
栄養疫学関連の研究
糖質制限食が有効に肥満解消することが知られていますが、2013年に発表された欧米のデータの総合解析(メタ解析)結果は糖質制限食は死亡リスクを増やす可能性を示唆しました。日本での糖質摂取のエネルギー比率は以前と比べて減って来ているものの55~60%で欧米の45%程度と比べてまだ高いのが現状であります。比較的軽度の糖質制限食が心血管疾患死亡および総死亡に及ぼす影響について検討しました。その結果女性では糖質摂取率を45~50%程度に軽度の糖質制限をしていた群での心血管疾患死亡および総死亡が糖質制限していなかった群に比べて有意に低いことが判明しました。したがって少なくとも女性においては適度の糖質制限は健康によいことが判明しました。
心電図関連の研究
1895年のオランダ心臓病学者Einthovenによる心電図の発明以来その意義が不明な所見:水平面での時計方向軸回転および反時計方向軸回転の所見を検討しました。その結果、他の心電図所見および交絡因子とは独立して時計方向軸回転は男および男女の心血管死を増加させること、他方反時計方向軸回転は男および男女の血管死を減少させることが判明しました。この後欧米の研究者による追試結果が引き続き発表されています。
主要著書・論文
Low-carbohydrate diets and cardiovascular and total mortality in Japanese: a 29-year follow-up of NIPPON DATA80.Br J Nutr. 2014 年
Prognostic Values of Clockwise and Counter-Clockwise Rotation for Cardiovascular Mortality in Japanese( 24 Year Follow-up of NIPPON DATA80). Circulation.2012 年
Relation of Serum Leptin to Blood Pressure of Japanese in Japan and Japanese-Americans in Hawaii: The INTERLIPID Study. Hypertension 2009 年

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