農学部 食の循環トークセッション [龍谷農と。]

食と農にまつわる様々な課題に取り組むトップランナーをゲストに迎え、「食の循環」をキーワードに、龍谷大学農学部教員とのトークセッションで諸課題の本質的な解決に向けて、食と農の未来を切り拓きます。

農学部 食の循環トークセッション [龍谷農と。]

第5回テーマ 地球規模の問題を解決する
「新しい農業」のクリエイトと
「食の循環」

ヤンマー株式会社が取り組む地球規模での食をめぐる問題解決のために、日本の農の知恵と農の技術が世界にいかに貢献できるのか、
この分野での教育が将来的にいかに重要であるかについて学び、
「新しい農業」をクリエイトすることを提案します 。

日時 : 2014年8月30日(土) 場所:龍谷大学瀬田キャンパス 青雲館

ゲストプロフィール

ヤンマー株式会社 常務取締役 農機事業本部長 小林 直樹氏

ヤンマー株式会社常務取締役
農機事業本部長
小林直樹

ヤンマー株式会社 農機事業本部 企画部ソリューション推進部部長 橋本 康治氏

ヤンマー株式会社農機事業本部
企画部ソリューション推進部
部長
橋本康治

龍谷大学農学部登壇者
龍谷大学 副学長 佐藤研司龍谷大学 副学長佐藤研司教授
末原達郎 教授龍谷大学 農学部
食料農業システム学科
末原達郎教授(農学部学部長)

トークセッションダイジェストムービー

8月30日に開催された龍谷大学農学部食の循環トークセッション第5回【地球規模の問題を解決する「新しい農業」のクリエイトと「食の循環」】のダイジェストムービーです。
全ての内容をご覧になりたい方は、こちらからご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=Tw1V3w2GehE

トークセッション まとめ記事トークセッション まとめ記事

「農業」のイメージを塗り替えるヤンマーの取り組み
~ヤンマープレミアムブランドプロジェクト~

ヤンマー株式会社 常務取締役 農機事業本部長 小林 直樹氏

ヤンマー株式会社
常務取締役 農機事業本部長
小林 直樹氏
農業を魅力ある産業に変えるプロジェクトが始動

日本で農業というと「しんどい」「将来が厳しい」といったネガティブなイメージがあるかと思います。しかし、世界的に見ると農業は注目の成長収益産業。ヤンマーでは農業に大きな希望を持ち、優秀な人材に取り組んでいってほしいという想いから、農業を魅力ある産業にするための「ヤンマープレミアムブランドプロジェクト」を立ち上げました。

ヤンマー株式会社 農機事業本部 企画部ソリューション推進部部長 橋本 康治氏

ヤンマー株式会社 農機事業本部
企画部ソリューション推進部部長
橋本 康治氏
コンセプトトラクター開発から
イベント開催まで幅広く展開

昨年7月から発信を開始した「ヤンマープレミアムブランドプロジェクト」は農業全体の価値を上げていこうというプロジェクトです。機能性が高くスタイリッシュな農業ウェアの提案、キッザニア甲子園など子供たち・親御さんに対する農業への興味喚起イベントや“消費者と生産者の架け橋となる”をコンセプトとしたプレミアムマルシェの開催、まるでロボットに変身しそうな近未来的デザインのトラクター開発など、様々な角度から活動を展開しています。

龍谷大学が農学部を新設する意義
~「食の循環」をテーマに学ぶ新しい形の農学部~

龍谷大学 副学長 佐藤 研司

龍谷大学 副学長
佐藤 研司
今までとは違う多角的な農業の学びを提供

「食」という普遍的かつ世界的なテーマを根本的に支えるために、龍谷大学が行き着いた答えは「昔とは違う新しい農学が必要である」というものでした。多くの大学がバイオテクノロジーや環境工学にシフトする今、あえて農学部に挑戦し、品種改良だけでなく、農家への栽培普及、流通、消費、持続可能な仕組み作りなど、従来とは異なる多面的な農業の学びを提供。教学という分野から農業にインパクトを与えていきたいと考えています。

龍谷大学農学部 食料農業システム学科教授 末原 達郎(農学部学部長)

龍谷大学農学部 食料農業システム学科教授
末原 達郎(農学部学部長)
食と農が一体化した4学科体制

今、農業はどうやって安心・安全な食を持続的に作るのかを仕組みから根本的に考えていく必要があります。この問題には生産者や研究者だけでなく一般市民にも参加が求められる時代となってきました。しかし、現実の日本はそういった社会システムに未だ変容できず、様々な問題を抱えている状態。本農学部は現状を正面から受け止め、「食の循環」をテーマに、4つの学科構成で「食」と「農」を一体化して学べる体制を整えました。

「世界の農」の課題に対するヤンマーと龍谷大学の取り組み

ヤンマー株式会社 常務取締役 農機事業本部長 小林 直樹氏 / ヤンマー株式会社 農機事業本部 企画部ソリューション推進部部長 橋本 康治氏

ヤンマー株式会社
常務取締役 農機事業本部長
小林 直樹氏
地球規模の人口増に対応した
資源循環型の農業を促進

海外、特にアジアを中心とした新興国の農業では機械化が加速しており、その背景には爆発的な人口増による深刻な食糧不足があります。ヤンマーでは中国、タイ、インドネシア、ベトナム、インドなどで各国政府・研究機関と連携しながら事業を展開。単に機械化して収穫量を増やすのではなく、人口増に対応しつつ資源をリサイクルできるような「資源循環型の農業」の促進を行っています。

ヤンマー株式会社 農機事業本部
企画部ソリューション推進部部長
橋本 康治氏
国の課題と食文化に合わせた
ソリューションを提供

持続可能な農業は世界の大きな課題であり、ヤンマーとしてもとことん突き詰めていきたいテーマ。また、一方では各国の消費者が何を求めているのかというマーケティングも重要です。安心安全な食物が欲しいという想いは共通しているものの、先進国になればなるほど、無農薬や有機野菜の需要が増えています。食文化の異なる国々がそれぞれの課題を抱えている中で、我々は現場を直接見て、それぞれに応じたソリューションを提供していきたいと考えています。

龍谷大学 副学長 佐藤 研司 / 龍谷大学農学部 食料農業システム学科教授 末原 達郎(農学部学部長)

龍谷大学 副学長
佐藤 研司
未来の食糧危機に取り組む若い力を育成

海外では食料事情の悪い国も多く、日々多くの餓死者が出ている状況です。ところが、日本では消費期限切れの廃棄等で食料消費の42%がゴミとして捨てられている。これが日本と世界の食料事情のギャップなのです。このまま地球人口が増えていくと食料供給は物理的に難しくなる。それを社会システムによってどのように解決していくのか。新しい農学部ではこの問題に共感し、自分も取り組んでみたいという若い力を求めています。

龍谷大学農学部 食料農業システム学科教授
末原 達郎(農学部学部長)
食料を持続的に循環させる社会システムを作る

アフリカで食糧不足が問題になった1970年代、大学院生だった私は自分の目で現実を確かめるために現地におもむきました。現地では当時から焼畑農業を中心とした循環的な農業が行われており、さまざまな調査の結果、国民全体にバランスよく分配すれば食料を持続的に供給できると判明。しかし、そういった社会システムを作るのが大問題でした。今の日本も海外に食料確保を頼るだけでなく、いかに自らが循環的な仕組みを社会システムに組み込んでいけるかが重要になっています。

「食」と「農」の問題解決に取り組むことの魅力「食」と「農」の問題解決に取り組むことの魅力

ヤンマー株式会社 常務取締役 農機事業本部長 小林 直樹氏

ヤンマー株式会社
常務取締役 農機事業本部長
小林 直樹氏
これからの人類の知恵が結集する産業

食というのは命そのものであり、食の中心を成す農業に携わるのは非常に社会的価値が高いことだと実感しています。環境を破壊せず末永く人間が生きていける状態を作るのは非常な難問ですが、だからこそおもしろい。これからの人類の知恵が結集する産業となるでしょう。

龍谷大学 副学長 佐藤 研司

龍谷大学 副学長
佐藤 研司
「すべての命を大切にして、生き方を考え、実践をする」

食というのは命そのものであり、食の中心を成す農業に携わるのは非常に社会的価値が高いことだと実感しています。環境を破壊せず末永く人間が生きていける状態を作るのは非常な難問ですが、だからこそおもしろい。これからの人類の知恵が結集する産業となるでしょう。

ヤンマー株式会社 農機事業本部 企画部ソリューション推進部部長
橋本 康治氏

ヤンマー株式会社 農機事業本部
企画部ソリューション推進部部長
橋本 康治氏
素晴らしい農業経営者が増えることに期待

私は今、農業をサポートする仕事を非常な誇りを持って、楽しくやりがいを感じながら働いています。農業は日本の中でお荷物のように取り上げられていますが、欧米では農業経営者の社会的地位が高い。自分で全ての意思決定を行う農業経営者のアイデンティティが尊ばれているのです。龍谷大学の多角的な学びによって、素晴らしい農業経営者が増えることを期待しています。

龍谷大学農学部 食料農業システム学科教授 末原 達郎(農学部学部長)

龍谷大学農学部 食料農業システム学科教授
末原 達郎(農学部学部長)
地域の社会問題に参加していく学部を目指す

新しい農学部ではバイオサイエンスを学ぶ食物生命学科、実践的な農業生産に関わるアグリサイエンスを学ぶ資源生物学科、管理栄養士を目指す食品栄養学科、生産だけでなく流通・消費までを総合的に学ぶ食料農業システム学科の4学科構成となっています。特色としては、学科を越えて共に学ぶ必修科目の設定、農業現場に触れる実習やフィールドワーク、最新の器具や設備等が挙げられます。また、瀬田というキャンパスのロケーションを生かし、座学だけでなく、地域の社会問題にも参加できるような学部にしていければと考えています。

これからの若者に期待することこれからの若者に期待すること

ヤンマー株式会社 農機事業本部 企画部ソリューション推進部部長 橋本 康治氏 / 龍谷大学農学部 食料農業システム学科教授 末原 達郎(農学部学部長)/ ヤンマー株式会社 常務取締役 農機事業本部長 小林 直樹氏 / 龍谷大学 副学長 佐藤 研司

ヤンマー株式会社 農機事業本部
企画部ソリューション推進部部長
橋本 康治氏

仕事柄いろんな農業経営者の方とお会いする機会が多いのですが、30代40代の若手の方がどんどん世界へと攻めて行かれています。それは決して自分さえ儲かればいいという攻め方ではなく、その国や人々の利益を第一に農業に取り組んでおられる。是非そんな人になってほしいですね。一番大切なのは夢を持つこと。夢は右脳でカラーになるまで描いていくと必ず実現します。

龍谷大学農学部 食料農業システム学科教授
末原 達郎(農学部学部長)

農業・農学の専門的な知識はもちろん身につけてほしいのですが、同時に五感を研ぎ澄ませた感性も大事にしてほしいですね。実際に農業の現場に行って、体験して、話を聞く。そして、それを生かす。これは、自分自身を創り上げることにもつながります。本農学部に来てもらえるなら、座学だけでなく現実に体を使ったフィールドワークにも力を入れて学んでください。

ヤンマー株式会社
常務取締役 農機事業本部長
小林 直樹氏

私からは一言だけ。「夢を持つ」。夢を実現することに熱中し続けていただきたい。

龍谷大学 副学長
佐藤 研司

新しい学部を創ることに6年間全精力を傾けてまいりました。我々にとっても大きなチャレンジです。2015年の入学者には、我々と一緒にチャレンジしていただけるという方に集まっていただきたい。準備はしっかり整えました。今までの経験を生かして将来のサポートも徹底して行って参ります。

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